いつかギリシャへ行くために

古代ギリシャの演劇や現代ギリシャ語を中心に、日々の学びや感動を綴ります。

ブログ、始めました。

はじめまして

こんにちは

 

今回が初の投稿となります。

このブログでは、今年の夏に行ったギリシャでのことや、それに向けた準備、関連図書などをご紹介いたします。

 

また、日記としても活用していきたいと思いますので、演劇/バレエ/美術/読書/ピアノ/英語など、興味の深い事柄についてもお話していけたらと考えています。

 

まずは自己紹介として、

「なぜギリシャをブログの主軸に置いているのか」

ということをお話ししたいと思います。

 

私が初めてギリシャに魅力を感じたのは、中学生のときでした。

図書室に置いてあったギリシャ神話の本を手に取り、1冊借りて読んでみたところ完全に魅了されてしまい、その後は次々にギリシャ神話のお話を読み進めていきました。

 

高校生になってからはさらに図書室に毎回通うようになり、月に20~30冊は借りて読んでいたと思います。その中心はやはりギリシャ神話。この頃初めて現代ギリシャ語のテキストを買って勉強していたのも思い出深い出来事です。

また、以前から興味のあった演劇への思いも強く、ギリシャ神話をもとに戯曲を書いていました。しかしながら私の通っていた高校に演劇部はなく、興味のある生徒も周りにおらず、教員の理解も得られず、強い興味を圧し殺したまま高校時代を終えました。

 

大学では演劇、デザイン、建築、英語など幅広く学べる学科を選び、特に演劇の上演に力を入れていました。

そして卒業論文のテーマに選んだのはギリシャ悲劇。アイスキュロスソフォクレスエウリピデスの「エレクトラ」に関する物語の比較を試みました。

卒業論文に関しては深めることの出来なかった後悔がいまだに強く、いずれ書き直したいと思っているくらいなのですが…)

 

現存する三者の作品の中で唯一共通するテーマが「エレクトラ」であったのが選んだ理由でした。

 

高校時代からギリシャ行きを思い描いていた私でしたが、ちょうどその頃にギリシャ経済の崩壊、それに伴う治安の悪化などがあり、(もともと海外旅行すら縁のない家庭でもあったため)その思いは長く先伸ばしにすることにしました。

 

そして念願叶ったのが今年。

2019年の6月でした。

 

このように、10年以上の長い思い入れの末に叶ったギリシャ行きであっただけに、感動も大きく、

ギリシャのこと、神話のこと、演劇のことをもっと多くの方に知ってもらいたい、と思うようになりました。

 

そこには自分と同じ角度からギリシャへの思いを抱く方が周囲におらず、好きなことを思い切り話せる相手が欲しいと長らく思っていたこと、

また、いざギリシャ行きを決意したあとになかなか有益な情報を得られなかった(ネットにある情報は古いものがわずかにあるだけで、最近の情報を得ることが難しかった)ことも関係しています。

 

古代ギリシャは演劇の起源ともなった場所で、今から2,000年以上も前に書かれた戯曲がいまだに最高傑作の地位を保ち続けています。

その他医学・数学・哲学・建築・美術など様々な分野がこの文明を基盤とし、

古代ギリシャが衰退したあとも古代ローマの人々は奴隷となったギリシャ人を家庭教師におき尊敬の念を持ち続けていたそうです。

その後のヘレニズムは仏教にも影響を与え、ガンダーラ美術の誕生により今日の仏像があります。

そう考えると日本も大いに関係の深い文明である、という魅力もあるのです。

 

そして「古代ギリシャと現代ギリシャは全く別の国であるといっても過言ではない」という事柄についてもいずれきちんとまとめて、現代ギリシャの魅力と合わせてご紹介していけたらと思います。

 

……

 

長くなりましたが、以上のような経験や思いから開設に至ったブログです。

 

これから何卒よろしくお願いいたします。

 


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